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消耗品の事

消耗品にも費用はかかる

AEDは購入したり、レンタルして設置しておけばそれで済むものではありません。

定期的なメンテナンスや消耗品の交換をして、常に万全の状態で使用できるようにしておく必要があります。

AEDのメンテナンスや消耗品交換については、厚生労働省からも適切な管理が義務づけられています。交換時期などは機械に交換時期を示すラベルを貼って、忘れないようにしてください。

メンテナンスは機械本体にセルフメンテナンス機能が付いている製品が多く、自動的に毎日使用可能かどうかをチェックしています。

ですから日々の管理は、AEDのインジケーターを確認するだけで問題ありません。

AEDの消耗品は主に電極パッドとバッテリー

[電極パッド]
電極パッドは一度使用すると再利用ができないため、使い捨てになります。また使用していなくても、パッド部分の粘着性の素材が乾燥してしまい、十分な除細動効果が得られなくなってしまうため交換が必要です。

有効期限は製品にもよりますが、だいたい18ヶ月前後の場合が多いようです。ちなみに電極パッドは未使用ならそのまま不燃物として処理できますが、使用品は医療廃棄物になるので、各自治体の処分方法に従ってください。

[バッテリー]
除細動処置を行なわずにスタンバイしている状態で、待機寿命は2〜4年くらいの製品が多いようです。

バッテリーの破棄方法も、各自治体によって異なりますので、ご自身の住まう地域に確認してください。

電極パッドとバッテリーの交換にかかるコストは、5年間未使用だと仮定すれば、電極パッドを3回・バッテリーを1回交換で算出すると、だいたい5万円〜8万円くらいの維持費を見込んでおけばよいでしょう。

メンテナンスシートでの日常点検は必須

AEDの設置管理責任者は、点検担当者を配置して、日常点検を実施しなければなりません。

AED本体が正常に使用可能な状態であることを示しているOKインジケーターを毎日確認し、メンテナンスシートに記録を記入して、保管することが求められます。

消耗品のこと

1,AEDの消耗品の種類

AEDは本体だけを維持しておけば良いというわけではなく、いくつか消耗品が存在します。その種類についてご紹介します。

(1)AED救急セット

AEDを使用するときには、まずCPRと呼ばれる心肺蘇生法によって、胸骨圧迫と気道確保、人工呼吸を行う必要があります。

そのため、AED救急セットと呼ばれるCPRを行う時に必要な消耗品がセットになったものがあり、それがAEDの中に一緒に入っているものがあります。

ハサミ

AEDを使用するためや、胸の位置、呼吸を確認するために、電極パッドを貼る時に衣服が邪魔になる場合に、ハサミでカットすることがあります。現場にハサミがないことなどはよくあることですので、緊急用としてAEDの中に組み込まれているものもあります。心肺停止時は衣服を脱がせている時間なども勿体無いですので、ハサミなどは救命時の助けになります。

ディスポーザブル手袋

出血などをしている場合に、直接対象者に手で触れないようにディスポーザブルの手袋を消耗品としてAEDボックス内にセットしておく場合があります。血液などは、自分の手の傷口などから、感染を起こしてしまう危険性があります。特に外傷などがある場合は、使い捨ての手袋を着用して行う方が安全です。ビニールやプラスチックの素材になっているものが多いです。

マウスピース、マウスガード

人工呼吸をマウストゥマウスで行う場合は、直接口を合わせることで躊躇することや、感染の原因になるため、補助具があるとCPR時に便利です。フィルムになっているタイプや、歯で挟まれないような固定具になっているものなど、種類がいくつかあります。

カミソリ

胸毛が濃く生えている場合は、電極パッドがうまく貼れず、心電図解析や電気ショックが適切に行われないことがあります。そのため、電動やアナログのカミソリなどで、除毛することがきるようにしてある場合があります。カミソリはディスポーザブルで単回仕様になっているものが多く、消耗品となります。

ガーゼ、紙ナプキン

これは出血や嘔吐物の除去、その他何にでも使用できるものです。医療用のガーゼや、紙タイプのナプキンなどメーカーによって種類が異なります。

以上のご紹介してきた、救急用のセットに関しては、無ければAEDを使って除細動ができないというものではありませんが、あることでAEDを行うときに便利なものです、より質の高い救命処置を行う上で必要な消耗品となります。

(2)電極パッド

AEDの心電図解析や実際に電気ショックを行うために必要な消耗品です。

通常この電極パッドは、単回仕様が義務付けられているので、デモや実際の現場で使用した場合は、新しいものとの交換が必要になります。

さらに、電極パッドが皮膚に接する面にはゲル状の粘着性のある素材が使用されていることが多いです。これは皮膚と電極との間が乾燥している状態だと、心電図解析や電気ショックがうまく行われない可能性があるためです。

そのため、使用期限を過ぎてから使用すると、パッドの貼付面が乾燥し、うまくくっつかなくなること、もしくは救命時に適切なAEDの機能を果たさない可能性があります。救命処置で使うものですから「もったいない」と期限を過ぎてから、いつまでも置いておくと、実際に使用するときにトラブルを招く原因にもなります。

通常パッド自体に使用期限が書かれている場合が多く、使用期限を確認することが大切です。もし期限が切れている場合や、切れそうになっている場合は、速やかに新しいものと交換しましょう。

メーカーや製品によって違いもありますが、通常は3年程度の使用期限が設けられていることが多いです。

(3)AEDのバッテリー

AEDは全く使わずにいたとしても、内部バッテリーは少しずつ消耗していきます。期限に関しては、購入されたメーカーに確認する必要がありますが、通常2?4年という単位が多いと言われています。最新のものや容量が大きいものになると5年程度持つものもあるようです。

ちなみに通常使用した場合は、この限りではありません。あまりないとは思いますが、実際に装着して使用する場合は100?200回程度使えるのが一般的と言われています。

特殊な場合は、充電式のものもありますが(レスキューなどで使われているもの)、通常は時期やバッテリーの寿命が来ると交換する必要があります。

バッテリーの交換は一般の人でも簡単にできるものが多いです。

バッテリーの残量は機種によりますが、機器にアラームやメーターなどがついていて確認できますので、日々の点検の中でバッテリーが切れそうになっていないのかは確認する必要があります。

2,消耗品の廃棄方法について

消耗品の廃棄方法については迷われるところだと思います。

(1)AED救急セット

これはほとんどのものが単回使用となっているため、対象者に使用した場合は医療廃棄物として捨てる必要があります。使用していない場合は、その消耗品の素材に沿った廃棄方法を各自治体に従ったやり方で廃棄する必要があります。

(2)電極パッドの廃棄方法

電極パッドに関しては、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に則って廃棄する必要があります。

しかし、地方自治体によって廃棄方法は違う場合もありますので、まず自分が住んでいる地域の地方自治体に問い合わせて廃棄してください。

一般的には、企業や公共機関などの場合は「産業廃棄物として」廃棄、個人で購入している場合は一般廃棄物の「不燃物」として廃棄することがあります。

しかし、各自治体へ問い合わせてからの方が確実です。

(3)AEDのバッテリーの廃棄方法

こちらも基本的には「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に従って廃棄する必要があります。

バッテリーですので、地方自治体へ確認される場合は、電池処分方法に準じて廃棄する必要があります。

2つの消耗品とも、定期交換が必要になってきますので廃棄方法をあらかじめ明確にしておくことも大切です。

3,AED本体も耐用年数が決まっている

AED本体は使い捨てではありませんので、電極パッドやバッテリーを交換していけば再使用は可能です。

しかし、メーカーがもともと推奨、保証している期間があります。

これは購入したAEDの販売元やメーカーに確認する必要がありますが、メーカーの保証期間が3?5年、耐用年数が7、8年というところが多いようです。

その期間が来れば自動的に使えなくなる。という期間ではなく、メーカーからすると、その期間を超えることで製造、出荷時の機械の信頼性や安全性が維持できなくなる期間ということになります。

その期間を超えて使用する場合は、メーカーなどの保証も効かないことが多いので、安全性も低くなります。

4,消耗品を交換するときの目安

以上のことから、本体にも消耗品にもきちんと使用できるための、使用期限が設けられています。

そのため、日頃から、本体や消耗品に関する点検が必要となります。

メンテナンスシートや点検シートと呼ばれるものを使って日常的に、点検を行うことが大切です。このようなシートのテンプレートは、購入されたメーカーなどで準備してあることが多いので確認してみましょう。

内容はメーカーごとに様々ですが、

などを行うことが多く、日付とチェックでシートに記入し、記録を保存しておくことが大切です。

消耗品に関しては、外装や使用できるかのチェックも重要ですが、あらかじめ使用期限を記載されたタグをつけておいて、期限切れなどが起こらないように、一目で使用期限が確認できることで、期限切れのトラブルを防ぎます。

AEDの設置に際して、「点検担当者」というものを決定し、設置されているAEDを日々点検することが大切です。

AED本体に関しては、AED自体がセルフチェックを行う機能を有している機械も今はあるため、エラー表示されていないのかを目視で確認することもできます。

救急救命で使用する機械であるAEDは、日頃からのセルフチェックを怠らず実際に使用するときに不備がないようにしなければなりません。 

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