AEDの購入を考えている方に向け、購入時に押さえておくべき3つのポイントをわかりやすく解説しているので、参考にしてみてください。
使いやすさ・コスト面も大切ですが、何よりも「心配蘇生法を正しく行えるAEDかどうか」が大切です。心肺蘇生法は5年に1回、国際的ガイドラインを元に最新版が作成されます。AEDは心肺蘇生法のガイダンスとAEDの取り扱い上のガイダンスの両方を踏まえて使用する機械です。最新のガイドラインに則った操作ができるAEDを購入しましょう。
AEDの使用における研修・講習はたくさん実施されています。しかし、いくら研修・講習を受けても、実際に使うとなると緊張で手が震えてしまうもの。人の命が関わるため、不安やプレッシャーからうまく操作できなくなる可能性があります。
そのため、AEDを購入するときは、できるだけ操作方法が簡単で使いやすいタイプを選びましょう。音声ガイダンスがあり、モニターで電極シートを貼る位置を目視確認できるタイプのAEDがおすすめです。そのほか、次のポイントも押さえておくと良いでしょう。
とっさの判断をしなければならないとき、慌てず使用するために押さえておきたい項目です。
AEDは1度購入したらずっと使えるわけではありません。持ち運びができるタイプのものがほとんどで、基本的な駆動源は使い捨ての電池となっています。メーカーによって使用する電池の種類はさまざまですが、リチウム電池がメジャーです。消耗品の買い替えにいくらかかるか調べたうえで、どのAEDを購入するか検討することをおすすめします。
また、ほとんどのAEDにはセルフテスト機能がついており、バッテリーや電極パッドが消耗しているかどうか確認できます。バッテリーと電極パッドの寿命はメーカーによって異なるため、買い替えにかかる金額だけでなく、寿命が長さも檻見て選んだほうが良いでしょう。寿命が短いバッテリーや電極パッドは交換の手間がかかります。管理が苦手な方はバッテリーと電極パッドを同時に交換できるAEDを探すのもひとつの手です。
また、AED本体の価格が安い場合、AEDの付属品が別売になっている場合があります。例えば、AEDを入れるソフトケース、電極パッド、人工呼吸用のマスク、衣類を切るためのハサミなど。すべて緊急時に必要なものです。AED本体価格だけではなく、付属品も含め総額いくらになるか計算してから比較・検討しましょう。
ここでは使用しやすいAEDを5つ取り上げ、それぞれ最安値で販売している代理店を調査してご紹介しています。
CU-SP1は株式会社CUメディカルシステムが製造・販売しているAED。AEDの中でも安価なタイプで導入しやすいのが特徴です。1つの電極パッドですべての年齢に対応しています。電極パッドは9,800円、バッテリーは36,000円とリーズナブル。消耗品の買い替えをおり見ると、コストパフォーマンスの良い機種だと言えます。周りの音を感知してボリュームを3段階で自動調整してくれるオートボリューム機能が搭載されている点にも注目。緊急時でもガイダンスを聞き逃さず、落ち着いて使用できるでしょう。
オムロンヘルスケア株式会社から出ているレスキューハートは、数あるAEDの中でもコンパクトなサイズで持ち運びしやすい機種です。卵型のAEDで、本体の説明書きも非常にシンプルにデザインされています。音声と光によるガイダンスに従って迷いのない操作が可能。3回目の電気ショックで回復がみられない場合は、自動でエスカレーション電気ショックが行われる設定となっています。販売価格はキヤノンが最安値でした。
カルジオライフ(AED-3150/AED-3151)は2019年3月28日に日本光電から発売されたAEDです。モニターはフルカラーで従来のAED-2150シリーズ品よりも鮮明かつわかりやすくなっています。電極パッド・バッテリーも従来品と同価格。コストパフォーマンスの良さが注目されています。また、AEDの点検や消耗品の期限などはコールセンターがリモートで管理をして、必要があればメールで通知してくれる点も魅力です。販売価格はAEDコムが最安値でした。
救命コムで取り扱いのあるフィリップッスジャパン製のAEDです。直感的に操作できるデザイン性と機能性を兼ねています。AED本体が毎日自動でセルフテストを実施してくれるため、常に正常に使用できる状態を保てます。音声と点滅ランプを使った視覚・聴覚的なガイダンスなので、焦っている環境でも操作しやすい機種だと言えます。
フィジオコントロールジャパン株式会社が製造・販売している「ライフパックCR Plus」です。AEDを使うときに必要なパッケージがボックスにすべて入っています。初心者でも使いやすいように、イラスト・配色のデザインが工夫されている機種です。ライフパックCR Plusを最安値で取扱っていた販売代理店はセコムでした。
AED購入前にチェックしておきたい3つのポイントは、どんな施設においても共通するAED購入のポイントです。こまかなAEDの選び方は、AEDを設置する施設によって変わってきます。施設利用者の性別、国籍、年齢、体力などを踏まえたうえで、いざという時に施設利用者が誰でも利用できるAEDを購入しましょう。