お祭りやスポーツイベントなどは楽しい行事です。ただ多くの人が集まり、参加者も観戦者も常に心筋梗塞などの虚血性心疾患にさらされるリスクがあるのです。
具体例を挙げるとわかりやすいでしょう。数年前の東京マラソンで、某お笑いタレントがランナーとして参加した折りに心停止をおこしてしまいました。
幸い救護スタッフによる3分以内のAED使用により救命されましたことは記憶に新しいことでしょう。
特に普段からあまり運動をされないような人たちが参加するイベントやお祭りなどは、思わぬ危険が潜んでいると考えるましょう。
運営サイドは、こうした状況を踏まえて救護スタッフの配置はもちろん、会場の大きさに合わせて適切な数のAEDを準備しておくべきなのです。
AEDは心肺停止状態から3分以内の使用が理想的です。ただ咄嗟の事態に陥るとパニックになってしまうことも少なくありません。
イベントやお祭りなどでは運営スタッフの中で、しっかり救護スタッフを決めて配置し、万が一の時に適切な対処ができるようにしておきましょう。
約2万人が参加する青梅マラソン。ランナーの皆様が少しでも安心して競技へ臨めるように、コース内各救護所へAEDを設置する他、移動車(救護車)にも搭載するなど万全体制で望んでいます。
コースの中にある各救護所11箇所の他に、13台ある移動車にも1台ずつAEDを搭載。マラソン大会中は合計24台のAEDが選手たちをサポートしました。
実際に2012年2月19日に開催された青梅マラソン大会において、フィニッシュ後に男性ランナーが心肺停止状態となり、AEDを使用した救命処置で一命を取り留めるという場面がありました。
大会スタッフが救護にあたった際は心肺停止状態でしたが、現場付近に用意されていたAEDのおかげで、数分後には呼吸と脈拍が確認され、無事に救命活動が完了したそうです。
お祭りやイベントで、AED導入をした人たちの口コミ評価は、ネット上にはみあたりませんでした。