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子どもにAEDを使用しても大丈夫?

ここでは、子どもにAEDを使う際のポイントや注意点を解説しています。

子どもにAEDを使用しても問題ない

「子どもにAEDを使っても大丈夫なのか?」と心配になる方もいるのではないでしょうか。実際のところ、子どもにAEDを使っても問題ありません。AEDには、電気ショックの出力量を調整する切り替えスイッチがついています。また、通常の小児用電極パッドも付属しているためそれも活用しましょう。
とくに未就学児(6歳ごろ)までの子どもであれば、切り替えスイッチで電気ショックの出力量を調整したうえで、小児用電極パッドを使えば問題ありません。6歳以上(小学生以上)であれば、成人用のAEDを使用しましょう。

子どもに多い心臓震盪とは?

子どもは、大人に比べると「心臓震盪」を起こしやすいといわれています。心臓震盪とは、胸部に強い刺激が伝わったことによって心臓が停止してしまう症状のこと。より具体的には、心臓が細かく痙攣を起こして脳や全身へ上手く血液を送れなくなっている「心室細動」が起こっている状態のことを指します。とくに、心臓の真上に強い圧力がかかると発生しやすいとされています。


子どもは大人に比べると胸部が柔らかく、衝撃が心臓まで伝わりやすいのが一因です。健康な子供であっても、遊んでいる最中やスポーツの最中に何らかの刺激を受け、心臓震盪状態になってしまうことは十分に考えられるのです。とくに、野球やサッカー、ラグビーなどのスポーツの最中に心臓震盪を起こすケースが多くみられます。過去には、高校野球の試合中に打球を受けたピッチャーが心臓震盪を起こし、救急救命士によって救助されるという事例もありました。


AEDの成人用・小児用という表現は廃止へ

これまでのAEDの電極パッドには、成人用・小児用という表記がされていました。ここでいう小児用とは、前述したように未就学児(6歳まで)の子どもを対象とした言葉です。しかし現在では、この成人用・小児用という表記は順次廃止されていっています。代わりに、「未就学児」「小学生~大人」という表記へ順次変更されています。

廃止の背景には、小学校で起こった救助事例が関係しています。学校で心停止となった小学生に対し、成人用・小児用どちらの電極パッドを使えばいいのか救助者である教師が迷ってしまう事例がありました。もしもその小学生に「小児用」の電極パッドを使えば電気ショックの出力が足りず、救助できなかった可能性も浮上したのです。このような混乱を避けるため、従来の「成人用」「小児用」という表現ではなく、「未就学児用」「小学生~大人用」という表現へ変更されました。

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