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体験談

AED無料レンタル体験会を開催しました

現在AEDは、駅をはじめ、企業や工場、コンビニなど多岐にわたって設置されるようになりましたし、自動車の免許講習などでも使い方を習うまでに一般的なものとなってきました。

しかし、その講習も簡単なものだったりで、実際の詳しい使い方を理解している人は、まだあまりいないのが現状です。

いざ自分が使う立場になったら使いこなせるのか…ほんとに使いやすく設計されているのか…など、使うことに不安を覚えている方も多くいすよね。

そこで、「AEDコム」が実施している無料レンタルサービスを利用して、実際にどれほど使いやすいのかを体験してみました。

体験会で使ったAED

AEDレンタル機器の画像

用意したのは、AEDコムが無料で貸し出しをしている「CU-SP1」「IPAD NF1200」です。

今回の体験会のポイントは、本当にAEDは使いやすいのか、音声は聞き取りやすいのか。

使っていただいた方へのインタビューを中心に掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

無料体験サービスを行っている
「AEDコム」の公式HPはこちら

AEDを実際に操作してみた感想

原さん(仮名)/AED初体験

使用機器【CU-SP1】

最近では、コンビニやジムなどでもAEDを日常的に目にするようになりました。

実際に使用しているところは見たことがなくても、直感的に操作できるものだと考えていました。なので講習会は本当に必要なのかと、少しだけ疑問をもっていました。

しかし講習会で実際に使ってみて、その考えは浅はかだったと思い知らされました。大きく鳴り響く音声、救急車を呼んでくださいとのアナウンスに、練習だというのに焦ってしまいます。

AED体験会の画像1

先にケーブルを繋ぐのが、パッドはいつ貼るのか、どのタイミングで電流が流れるのか、いちいち確認しないとわからない部分も多いです。

ようやく気持ちが落ち着いたのは、心臓マッサージの音声が流れてきたころ。これが本当に危ないシーンだったら…どうなっていたかと少しゾッとしました。とはいえ、一度試してみれば操作は非常に簡単で、今後は緊急時でも対応できると思います。

単に導入したらOKなものではなく、一度講習や、レンタルAEDでの実践をしてこそ生きる機械だと認識しました。また、練習用レンタルAEDだったからだと思いますが、電池が切れている状態でした。これではもしものときに対応できないのではと心配です。

定期的にメンテナンスしてくれる業者で購入するのは、AED導入での絶対条件ですね。

恵さん(仮名)/AED初体験

使用機器【IPAD NF1200】

AED体験会の画像2機械自体は思ったよりコンパクトで持ち運びやすかったです。まずどこを押してどこを開くのかは機械に書いてあったので、そこは分かりやすいと思いました。

AEDの機械の音声案内通りに進めていきましたが、身体に貼るパッドを機械につなげるのに手間取ってしまったり、案内のスピードが速すぎて聞き取りにくく、焦ってしまいました。AEDを初めて触る人は絶対に戸惑うと思います。

AED体験会参加者の声

岩山さん(仮名)
最近のAEDは操作の流れを音声やランプでナビゲーションしてくれることにびっくりしました。実際の現場では、初めての方が使う可能性もあるので、非常に良いと思います。他の方が体験しているのを見ているだけで、操作方法を覚えることができました。

永井さん(仮名)
サッカー好きの自分としては、元日本代表の松田選手が練習中に他界したのがいまだに忍びなく、巷間伝わった「AEDさえあれば、松田選手は助かった」には同感。
いまだに心残りです。なのでこの機会にAEDの講習会に参加できたのは、望外の喜びでした。思っていた以上に分かりやすい機器で、細かいくらいのアナウンスで操作が楽。あとは、万が一の場合の自分の心持ですかね。

森下さん(仮名)
はじめてAEDに触れたのですが、最初に何をすべきかというのがわかりやすく、操作性も抜群でした。AEDを使う場面では、きっと慌ててしまうと思うので、わかりやすさ・操作のしやすさが高いのは、とても助かります。
このAEDを使用して一番驚いたのが、「119番に電話をしてください」というアナウンスがあったこと。そのときの状況を考えて、作られているんだなというのを感じました。

幸田さん(仮名)
新しいタイプのAEDは、音声ガイダンスで詳細に指示が出されていたので、もしもの場合も落ち着いて操作できると思いました。とくに操作するボタンやリモコンが大きく、色分けがきちんとなされているので、お年を召した方でも不自由なく使いこなせることができると思います。肝心のボリュームも大きく、たとえば交通事故現場でも、十分聞き取れるのではないでしょうか。

AEDの実際の音声

体験した方の声はいかがでしたか?みなさん使いやすかったと評判でした。

しかし参加してくれた方からは、「アナウンスが細かくてよかった」「細かい指示までしてくれていざというとき安心」という声が。

残念ながら音声は実際に聞いてみないとわかりません。そこで、AEDの音声を実際に撮影してみました。

アナウンスの聞きやすさや音声の大きさなど、間接的ではありますが体験してみてください。

実際にAEDを現場で使用した人の体験談

緊張して手がカタカタと震えました

ドラッグストアの店長をしているのですが、ある日お店の警備員が女性を抱えて慌てて抱えて駆け込んできたことがありました。抱えられていたのは60代ぐらいの女性。はじめは弱いながらも呼吸をしていたので、寝ているようにも苦しそうにも見えて判断に困りました。しかし時間が経つにつれて体が冷たくなり、顔色が悪くなり、ついには呼吸がとまってしまったんです。慌てて心臓マッサージをはじめ、近くにいた従業員に119番通報してもらいました。

電話で状況を説明した従業員はAEDを使うよう指示されたようで、レジの後ろにあったAEDを私のところにもってきてくれました。AEDを使うのは初めてでしたが、講習を受けていたので操作の手順は把握していました。でも、やっぱり実際に使ってみるとなると緊張して手が震えるんです。「人の命がかかっている」と思うとどうしても震えが止まりません。心臓マッサージを続けつつ、手が震えてうまくいかない細かな作業はパートさんにお願いしました。

胸とわき腹に除細動パッドをはるとAEDが心電図を解析して準備が整います。あとは電気ショックのボタンを押すだけですが、かなり覚悟が要りました。

電気ショックを与えたあと一瞬女性が息を吹き返したかのように見えましたが、AEDの講習で「最後までAEDのパットは外さない」と教わったことを思い出したので、パッドを外さずに心臓マッサージを再開。このタイミングで救急隊員が到着したのを覚えています。

ホッとしたものの、救急隊員からそのまま続けるよう言われたので、従業員と交代しながら心臓マッサージと電気ショックを繰り返しました。その後女性は病院に搬送され、無事に意識を取り戻し、退院されたそうです。

今回は一人の命を救うことができましたが、もし講習を受けていなかった…と考えると恐怖があります。講習を受けていた私でも、電気ショックボタンを押す瞬間は不安がよぎりました。事前に講習会に参加していてよかったです。

資格があっても勇気がいりました

会社から外に出たとき工事現場に人だかりができていて、上級救命の資格をもっている私は緊急事態だとすぐに気付いたんです。すぐに会社へ戻り、スタンド型収納ケースからAEDを取り出して工事現場へと走りました。人だかりの真ん中には60代くらいの男性が倒れていて、工事現場の方が心臓マッサージをしている最中でした。男性は呼吸をしていなかったので、すぐにAEDの準備を開始。工事現場の方と連携しながら電気ショックと心臓マッサージを何度か繰り返した結果、男性の口からふうっと息がもれました。

その後は救急車が到着するまで男性の名前を呼び続け、安心できるよう励ましました。救急車で運ばれた男性は、その日の夕方には回復して一般病棟に移ったそうです。

AED業務従事者の資格を取得している身ですが、いざ現場に直面するとやはり緊張します。会社にAEDが設置されていることを把握していて、男性の命を救うことができて本当によかったです。

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