命を繋ぐための装置であるAEDは、場所によっては設置が義務づけられています。自主的にAEDを設置している方もいるでしょう。しかし、購入にはお金がかかるので、できれば設置したくないという方もいるのではないでしょうか。実は、AEDの購入やレンタルの際に補助金が出る場合があるのです。補助金をうまく活用することで、少ない負担でAEDを設置できます。ここでは、AEDの購入やレンタルのときに受けられる補助金についてご紹介します。
AEDは、施設によっては複数個の設置が必要です。そうなると、購入やレンタルにかなりの費用がかかってしまうでしょう。補助金を利用することで、費用を抑えつつAEDを設置し、有事の際に活用することができます。
AEDの購入やレンタルに補助金を支給する団体は、自治体だけではありません。財団法人自治総合センタ-では、宝くじ助成金を支給しています。宝くじ助成金とは、宝くじによって得た利益を様々なコミュニティへの助成金として活用するもので、その一つにAEDの購入やレンタルにかかる費用への助成があります。
その他にも、財団法人中小企業災害補償共済福祉財団や独立行政法人日本スポーツ振興センターなど様々な団体がAEDの購入やレンタルへの補助金を支給しています。このように、自治体のAEDに関する補助金の対象になっていなかったとしても、他の団体から支給される場合があります。
AEDのレンタルや購入において、補助金が支給される団体は限定されています。また、金額についても異なるので確認しておきましょう。
補助金が支給される団体は、次のとおりです。
補助金を支給する団体によって、どの施設・団体に補助金を支給するかが異なります。
AEDのレンタルや購入において補助金を受けるためには、自治体や補助金支給団体などが提示した条件を満たしている必要があります。定められていることが多い条件は、次のとおりです。
基本的に屋外に設置し、24時間営業施設のみ屋内に設置できるといった条件が定められていることもあります。どれか1つでも満たしていない場合には、補助金の支給が認められないこともあるので注意が必要です。
補助金の金額は、自治体や団体によって異なります。例えば、東京都大田区では、AEDの設置にかかる初期費用のうち3分の2に相当する金額が補助されます。ただし、46万6,000円が上限です。その他の補助金については、支給する団体や自治体へ問い合わせましょう。
AEDの補助金をうまく使うことで、少ない負担でAEDを設置できます。AEDでの処置は、人の命を救うきっかけになることもあるため、必要がある場合は設置することが大切です。どの団体の補助金を受けられるかを調べ、条件を満たしている場合に申請しましょう。