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AEDの設置に関する基準とルール

厚生労働省によるAED設置基準のガイドライン

AEDを適正に設置するためには、一般的に厚生労働省が通達しているガイドラインに則って行なうようにしてください。

これは一般財団法人日本救急医療財団の「非医療従事者によるAED使用のあり方特別委員会」において、AEDの効率的・効果的に設置するための指標となるものです。

このなかに主にAEDを設置すべき業種やAEDを配置する際に気をつけるべき点がまとめられています。

ここでは主なポイントを抜き出して紹介したいと思います。

設置場所について

効率性や効果を考えるならば、心停止の発生頻度が高くなる人が集る場所やリスクのあるイベント、救急隊の到着までに時間のかかる場所などへの設置が望ましいとされています。

具体的なAED設置が奨励されているところは以下の通りです。

AED設置にあたっての配慮すべきルール

AEDは心停止してから直ぐに処置を行なえば、それだけ蘇生率が高くなるわけですから、まずは「5分以内に除細動が可能な配置」がポイントです。

そのために普段から人目につくわかりやすい場所に設置すべきです。また誰もがアクセスできる場所であることも重要です。間違っても鍵が掛けられているようなところにあっては、肝心な時に意味をなしません。

運動場や体育館など心停止のリスクがある場所も有効です。

さらに施設案内図へのAED配置図の表示、エレベーター内パネルにAED配置フロアの明示をすること。

AEDがどこにあるのか、配置場所の周知徹底を図ることが望ましいでしょう。

AEDの必要性

日本の心疾患による死亡者数は年々増加しており、日本人の死亡原因の第2位となっています。病院外での心肺停止による死亡や心臓に突然症状が出て死にいたる「心臓突然死」は年間で約6万人にも及び、それは単純計算で毎日160人以上が心臓突然死を迎えていることを指しています。心臓突然死による死亡者数は交通事故死者数の12倍以上と言われることからも、この値の大きさがどれだけのものかが分かるはずです。心臓突然死を引き起こす原因の一つには、心臓が小刻みに震えることで体に血液を送り出す機能が失われてしまう「心室細動」があります。心室細動は不整脈の一種ですが、心臓に異常がなくても発症する危険があるため、だれにでも起こりえることだと認識しておいた方が良いでしょう。病院外で心肺停止に襲われたとき、活用すべきは「AED」です。

しかし、AEDがどのようなものか、どれほどの必要性があるのかを知る人は多くありません。AEDとは自動体外式除細動器の略称で、英語で自動体外式除細動器を意味するAutomated External Defibrillatorの頭文字を取ったものです。心肺停止状態で心臓がポンプの機能を失っても、心室細動によってまだわずかに震えている場合には電気ショックを与えることで、正常な状態に戻すことができます。AEDはだれでも落ち着いて処置ができるよう、本体の電源を入れると音声とモニター画面から使用方法のガイダンスが流れるようになっています。AEDがなかった時代は、救急車が到着したり、病院に搬送されたりするのを待つしかなく、その間に多くの命が失われてきました。AEDは1950年代から実用化が始まりましたが、ここ数年になってやっと効果が認められるようになっています。

心不全、心筋梗塞、胸部に受けた衝撃から心停止を起こす心臓震盪、狭心症などは突然に起こりうるため、多くの人は意識を失ったあと1時間以内に死亡してしまいます。しかし心臓のポンプ機能が失われても、心臓の痙攣である心室細動が続いていればAEDによって命を救える可能性があるのです。心肺停止後、何の処置も行わなけれれば心臓の機能が数分で完全に停止し、死亡してしまいますが、AEDはこの状態の時に2分以内に除細動をおこなうことで救命確率を80%以上まで高めることができます。しかし、心室細動発生から5分後では救命率は50%にまで下がり、その後は除細動が1分遅れるにつれ社会復帰できる確率が7〜10%ずつ下降してきます。AEDを使った素早い対応が傷病者の命を救う確率を高めるのです。

だれかが倒れたり、心肺停止状態にあることを発見したりしたときは、あなたが行動することが非常に重要です。先述したとおり、除細動が1分遅れるだけでも死亡率は高まります。病院に運ばれてから高度な治療をしても、救命率が上がることはほとんどありません。心肺停止状態で血流が途絶えると、脳や心臓は数分で障害を受け、ここで受けたダメージはが原因となり後遺症が残ってしまう場合もあります。しかし心臓マッサージを行うことによって心室細動を維持できれば、心肺蘇生によって生存率を2〜3倍上昇させることができます。また心臓マッサージとAEDを併用することで、4倍の救命率が実現するといった意見もあります。

救急の場合、知識や経験がない人は人工呼吸や胸骨圧迫の必要性はわかっていてもどのようにしたら良いのか知らない人も多いはずです。AEDは電気ショックを与える機器であるとともに、電気ショックが必要としているか判断する機器でもあるので「傷病者の様子を見てからAEDを使用しよう」と判断を待つ必要はありません。AEDのガイダンスは一般市民でも簡単に使用することができるよう設定されています。傷病者を発見したら直ちに119番通報とAEDの要請をし、その後はAEDのガイダンスに従って胸骨圧迫による心肺蘇生や電気ショックを行いましょう。大切なのは救急隊が到着するまで適切な心肺蘇生を継続することです。救急車を要請してから到着するまでには約8分かかりますので、その間に何をすべきかわからなければ「まずAEDを使用する」ことを頭に入れておきましょう。

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